4月14日 カフカ『断食芸人』読書会 報告

網谷です。少々遅くなってしまいましたが、先週の例会についてご報告したいと思います。
お花見書会に続いて、今回も6人の方々に来ていただき、会員一同たいへん嬉しく思っております。今回はカフカの『断食芸人』という作品を扱いました。たくさんの方々に来ていただいたお陰で、非常に議論が盛り上がり、時間があっという間にすぎていくようにおもわれたほどでしたが、個人的に嬉しかったのは『訴訟』や『変身』などカフカの他の作品との関連で意見を述べて下さった方がたくさんおられたことです。「誰もが普通にできることが、自分にはできない」という、ある意味普遍的な感情を断食芸人から読み取ることを中心に会は進んでいきましたが、そうしたテーマは『断食芸人』だけでなく、『変身』などの諸作品にもあらわれているように思えます。これをきっかけにカフカの長編なども読んでみようと思ってくださる方がいたらいいなと担当者としては願っています。
さて、次回は21日(木)に川端康成『片腕』読書会を行います。18時頃から木曜会と書かれた看板をもった会員がクスノキ下でお待ちしておりますので、是非お気軽にお越しください。皆様のお越しを会員一同、心よりお待ちしております。