2月8日 読書会 崔実「ジニのパズル」

2月8日の読書会を担当いたしました、宮粼です。読書会では崔実「ジニのパズル」を扱いました。

「ジニのパズル」は在日韓国人3世として日本に生まれたジニが、自身のアイデンティティや過去の出来事に悩みながら生きていく様子が描かれた小説です。よく練られた構成と、迫力のあるエピソードの展開、そしてなによりジニというキャラクターが魅力的な作品です。ジニの真摯で不器用な生き方は読者の胸を強く打ちます。今回の読書会では丁寧に話の筋を追うことでひとつひとつのエピソードが持つ流れを明らかにしていき、ジニの過去を肯定するラストシーンの鮮やかさを考察しました。とても読みやすく面白い本なので、興味を持った方は是非読んでみてください。

次回の活動からは木曜会誌「芥火」春号の打ち合わせに入ります。私も参加する予定なのでより良い作品を書けるように頑張りたいと思います。

それでは。