新歓報告 カミュ「客」読書会

ただいま木曜会では秋の新歓読書会を行っております。第一回目の11月26日にはアルベール・カミュの短篇集『追放と王国』から一篇「客」を扱いました。
会外から二名の方に来ていただき、こちらとしてもやり甲斐のある読書会となりました。
短篇集のなかでも思索的なテーマ性を色濃く感じる本作ですが、教師ダリュとアラビア人の囚人の人間らしい側面、とりわけアラビア人の視点に立った味わいの可能性について意見が交わされたのが印象的です。
またカミュの作品に初めて触れたという方がたから今回の作品について好意的な意見が多く聞かれたのも取り上げた甲斐がありました。個人的に、この短篇集に収められた作品では他に「啞者」、「ヨナ」を気に入っていますが、他にも、今回の読書会によって皆さんがカミュの作品を読み進めるとっかかりとなれば、担当者としてまずはうまくやりおおせたと言ってよいかな、などと考えております。

さて、次回の新歓読書会のお知らせです。第二回目は12月3日に内田百輭「東京日記」を扱います。今回と同じように18:00〜18:30にかけて、京都大学本部キャンパスの時計台クスノキ前にて会員がお待ちしておりますので、興味を持たれた方は、是非当日にお越しいただけたらと思います。
以上、新歓報告でした。(竹野)

会の連絡先: mokuyouka1☆yahoo.co.jp (☆→@へ変更)